キンコン西野 「お金の奴隷解放宣言」はどの星から来たのか
「お金の奴隷解放宣言」として絵本のデータを無料公開したキンコン西野さんがエントリーを公開した時間のチャートをAmateruで作成しました。出生時間と出生地は不明。こういうとき私は松村潔式で場所を千代田区に、時間は正午にします。
生来の気質
蟹座太陽に魚座の月がトライン。鉄壁の水の守りで情緒の豊かさはピカイチ。しかしこの月は早朝生まれなら乙女座木星とオポジション、午後生まれなら魚座の月と双子座金星はスクエア、夕方から夜半生まれなら射手座土星とオポジション、さらに射手座土星とスクエアで柔軟サインの右往左往が止まりません。気が散りやすく、情緒を安定させるのは難しそう。しかしあの緻密な筆さばきで描かれた不思議な絵本の数々は、あきらかにこれら柔軟サインの繊細さから生まれたものです。
一方太陽は木星と分離のセキスタイル、冥王星と接近のスクエア。芸人からクリエイターへの意図せぬ劇的な転身を見てもこの冥王星のスクエアは効いていると思います。自己イメージは大物感にあふれ、大舞台であるほど勢いがついてきます。
水星は蟹座で逆行。身近な人の考え方や生き方の模倣が上手で物覚えがよい方です。水星は乙女座火星とセキスタイルでリサーチ力もありますが、視野が内向き、仲間向き。風のサインは金星と冥王星のみで外部の人間の心情は見落としやすく、勢い「世界中を敵に回しても君を守るよ!」という発言が「ケンカ売ってんのか」と君以外の人々の神経を逆なでることも。
金星、月へのアスペクトが強烈で、現実の女性をパートナーとして受け止められるか疑問。幻の世界の美女をしっかり掴み、幻想と現実を別腹にすることでほどほどに異性関係が安定するタイプです。
炎上時代の到来
2015年12月末からの射手座土星期間は柔軟サインが一斉に土星から厳しいチェックを受けています。同年夏から火星期に入ったこともあって攻めの姿勢が全面に出て、出る杭は打たれると言われても杭を出すならいま!2025年まではガツガツ出していかねば!でもこの2年は出すと常識、良識、社会性を問われまくるのできつそうです。
蟹座太陽は活動サインで、2016年から2017年の天秤座木星期間は過剰な注目を浴び、栄誉も賞賛も惜しみなく注がれます。薄暗い小劇場では目立たないミスも大舞台で4Kカメラ撮影されながらでは目立ちます。土星の到来は土星のローカルルールに反発するより謙虚に学ぶことで他者への影響力や説得力を身に着け、一回り大きくなれます。場当たり的なラッキーではなく、「いうこというけど、やることやるし、尊敬できる」という評価をくれるのが土星なのです。
今年9月末からの蠍座木星期には新たなステイタスと影響力の洗練された制御方法を身に着けられるはず。大物との出会いもあり、創作意欲もあふれるでしょう。これは年末の山羊座に土星がもたらす蟹座太陽の訓練への前哨戦です。それまでは表立った発言で思想を訴えるより、作品を通じて人の心を喚起する方向へ力を注いだ方が効果的でしょう。
「お金の奴隷解放宣言」とは何だったのか
ここ数週間の射手座土星、魚座火星のスクエアという事象にピッタリの出来事ですが、現状から離れ、西野さんのネイタルチャートから考えると、一言でいえば「身内向けに強い言葉で愛情表現したら、風向きで声が大きくなってしまって予想外に拡散してしまった」という感じ。太陽と月から見るになんとか子供たちに本を無料で読ませてあげたいという気持ちは本当に強い方です。(蟹座太陽△魚座月)
けれども「大人は稼いでなんぼ!稼げないやつはでかい口叩くな」という強迫観念じみた思いもあり、その内なる声への強い反発を文字にしてwebに書いたら「その言い分はおかしい」と盛大に突っ込まれてしまったのですね。本当に乙女座土星の奴隷状態から解放を願っているのは西野さん個人なのでしょう。この土星はネイタルチャートで強力に働いているので社会への反発は強そうです。(トランシット射手座土星◇乙女座土星◇双子座金星)
実際には論理の整合性やほかのクリエイターへの配慮のなさを咎められているわけですが、西野さんは社会を乙女座的なものと受け取ります。乙女座は実質にこだわるので、本人の目には反論の趣旨が「無料にしたら金稼げないだろう」に集約されて聞こえます。「無料といっても紙の本のお金はもらいます」「売り上げは伸びています」と売り上げにこだわるのは「夢の話するまえにちゃんと稼いだんか!」と睨みを利かせる内なる番頭、乙女座土星への反論ではないかと思います。(乙女座火星○土星◇射手座海王星)
絵本「えんとつ町のプペル」が発売されてまもなく、西野さんの海王星にトランシットの土星が乗りました。年貢の納め時アスペクトですが、夢を形にするための代償をしっかり支払っておられたのでしょう、具現化された夢は絵本の形で大ヒットしました。
この絵本はネイタル射手座海王星が乙女座土星に出したひとつの反論です。絵本はクラウドファウンディングを通じて支援者を集めました。西野さんのプロジェクトの趣旨(射手座海王星)に共感した人たちが支援者になってくれました。実利ではなく情熱と理念によって夢が具現化したのです。
しかし具現化した夢は現実社会のルール、時空を限定したルールでジャッジされます。トランシット土星がネイタル火星とのスクエアを終える2月半ばまで、問題のテーマは繰り返されるでしょう。
西野 亮廣:1980年7月3日生まれ 天秤座冥王星◇太陽蟹座△月魚座 乙女座土星○火星◇射手座海王星 「わかる~!」とうなづきあえる内輪の世界の心の繋がりで生きるため、武器として実利と現実化を重んじる人。現在ネイタル火星にトランシット火星が180度、土星が90度のTスクエア。
— ミカミ ポーラのuranaisu (@uran_ice) 2017年1月22日
「お金の奴隷解放宣言」アップロード時間はネイタル冥王星にT月タイトな合、P火星ともセパレートで合。月に一度の限界突破爆弾発言タイムがピンポイントで選ばれた模様。蟹座の太陽に天秤座の月がスクエアになった前日夕方頃から構想を練り、カチコミ上等の勢いで公開したのでは。
— ミカミ ポーラのuranaisu (@uran_ice) 2017年1月22日
水星は蟹座。他者の仕事ぶりを模倣して成長する人なのでビジネスモデルとしての無料化については詳しかったと思われる。風は双子座金星△天秤座冥王星のみで客観的な視点と論理の整合性に欠ける。双子座金星◇乙女座土星。抑圧的で苦し気な青春時代。2015年初夏から火星期に入り、炎上気味。
— ミカミ ポーラのuranaisu (@uran_ice) 2017年1月22日
「お金の奴隷」発言は青春時代に双子座金星の好奇心を真綿で首を絞めるように押さえつけてきた「世間様に認められてなんぼ、愛じゃ家賃ははらえまへんで」な乙女座土星への恨みつらみをトランシットの射手座土星の◇で「世間に認められ!さらに俺は理想に生きる!」という叫びだったのでは。
— ミカミ ポーラのuranaisu (@uran_ice) 2017年1月22日
トランシット海王星はネイタル太陽に接近の合。実務より創作活動を、マネジメントよりミッションの確立で成功できる時期。ネイタル月と海王星もここ数年合でシャーマン状態。シャーマンの話は審神者を通さないと世間からは理解されづらい。
— ミカミ ポーラのuranaisu (@uran_ice) 2017年1月22日
ネイタル射手座海王星は乙女座土星とタイトな◇、仕事の話になるとどうしても海王星が割り込んで来て理想を語る。お金の奴隷解放宣言をブログに載せるより、新たな作品のテーマとして人の無意識に滑り込ませたほうが共感と賛同が得られる。現場で何か描いてないとここ数年失言はさらに増えそう。
— ミカミ ポーラのuranaisu (@uran_ice) 2017年1月22日
西野さん、星みてみなよ~と思うけど、運命線よろけてそうだなあとも思う。試してガッテン式人生。