ミカミ ポーラのuranaisu

ミカミポーラが福岡は城南区のSalon de uranaisuで書いています。サロンいうても美容院じゃなくて占いするところよ。

ユングタロットと「投影」

心に抱いている人物像を特定の人に重ねて見ること、これを投影と言います。

「母親」は「子供にやさしい」というイメージを持っている人は、子供にやさしく話しかける女性を見て「母性が豊かだ」と感じ、子供に怒鳴っている女性は「母親らしくない」と違和感を覚えたり、意識の外に追いやったりします。

しかし、後者の女性が重大で緊急な問題について子供を真剣に叱っているとしたらどうでしょう。それを見た人の母親像は「愛ゆえに時に厳しく接する」という風に変化するかもしれません。

このように現実に即した人物像を持つと問題に対処しやすくなります。でも心の中のイメージが現実より強固になると、現実を曲解したり、拒絶することがあります。

「男らしくない」「母親失格」「女として見られない」など、相手を否定する時、また「運命の恋」「天職」「奇跡的な出合い」など絶賛する時、人は自分の内心のイメージと比較して、安堵したり違和感を覚えたりしているのです。

しかし人は自分を完全に知ることは出来ません。そのような心の中の人物像は、日頃意識されないまま生活に影響を及ぼしているのです。

ユングはこれらの人物像が世界各地の神話や伝承、また人種や性別を越え、人々の夢に表れていることに注目しました。そしてそれらを大別し、名前をつけたのです。これを元型(アーキタイプ)と言います。

自分の中の人物像がどのようなものであるかを知ること、またそれが生活にどのような影響を及ぼしているかを考えることは、何故かわからないまま繰り返される問題を改善する助けになります。

善いものであれ、悪いものであれ、人は自分が抱くイメージを現実と擦り合わせていくからです。

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