ミカミ ポーラのuranaisu

ミカミポーラが福岡は城南区のSalon de uranaisuで書いています。サロンいうても美容院じゃなくて占いするところよ。

My birthday で育って占い師になった私の夢

さいきん新たな夢が出来たので、今日はそれを書きます。

子供の頃、「My birthday」という雑誌があった。*1

私は以前から兄が時々買ってくる学研の「ムー」を読んでいた。そのほかにも心霊写真の本や、カッと目を見開いた恐ろしい仏像写真が表紙の「秘技まじない」といった本*2、KAPPABOOKSから出ていた趣味教養としての占い本なども多々読んでいた。

でも「My Birthday」は明らかに少女雑誌だった。値段も手ごろで、表紙も明るい。話題も軽い。*3つのだじろう先生の怖い話など掲載したり、恐怖体験を掲載したりしながら、同時に少女向けのエチケットやマナー特集が組まれている。大人向けでも、高校生のお兄さん向けでもない、私向けの本!たちまち毎号買って読むようになった。

占いの基礎はあの雑誌で学んだ。裏表紙の通販広告でタロットも買った。*4 そして本を見ながら連日友人の相談を占った。12星座もいつの間にか全部覚えた。みんなあの雑誌のおかげだ。


だいぶ違うけど緑系のタロットだった。

でも私の占い人生は一本道ではなかった。当時私は自分なりにとことん追求した結果、命占に懐疑的になり、*5占星術は参考程度にしか読まなくなり、タロット一本やりになった。

あの頃ちゃんとチャートが読めたら人生が違っていただろうといまになって思う。でもあの時代に手書きホロスコープを出すのは大仕事だった。当時のPCはスペックが低く、気軽に買える値段でもなかった。自分で天文歴を買ってチャートを立てるのは並大抵のことではない。

インターネットもAmazonもない。小さな町で暮らしていたから、本を探したり、注文したりすることも出来なかった。参考に出来るのは地元の書店に並んだ占いの本だけ。そもそも自由になるお金がなかった。

でも今の子供たちは違う。ネット環境があればチャートを出すのは一瞬。数字さえ入力出来れば幼稚園児でもチャートは出せる。解説書だってたくさんあるし、買わなくてもネットにたくさんの情報がある。

私のいまの夢は、かつて少女の私に「My birthday」の紙面から語りかけてくださった先生方のように、少年少女に占いの世界を紹介すること。動画やブログを通じてそれが出来たらいいなと思う。

そしてその子たちが自分のホロスコープを自分で読み、それが他のだれとも違う自分の個性を大切にする助けになったら、こんなに嬉しいことはない。

こういう壮大な夢のために機材を揃えたのでございます。非力な私ですが、占いの神様が夢を叶えてくださるよう、誠実な仕事をしてまいりたいと思います。

*1:私が初めて買ったのは「プチ Birthday」という臨時増刊号だった気がする。

*2:梵字を墨で書いたお札を自作する、一種のHow to 本

*3:「うしろの百太郎」「恐怖新聞」などでお馴染み。

*4:日本初輸入と書かれていた覚えがあるけど、あの版がってことかな?カード付属の薄いブックレットは英語だった。

*5:種類の異なる命占の「今日の運勢」「今月の運勢」をカレンダーに書き出し、矛盾がないかを調べてみたが、結果に納得できなかった。