ミカミ ポーラのuranaisu

ミカミポーラが福岡は城南区のSalon de uranaisuで書いています。サロンいうても美容院じゃなくて占いするところよ。

エレクショナル占星術と開業日時

今年は春に新装開店した占いの館で働いている。
「あれ、去年の暮れから館には所属してたよね、二軒目?」
と思われたでしょうか。
あの店は開店一ヵ月を待たず、嵐のように閉店いたしました。
もうそろそろ書いてもいいかな、と思います。
今日はエレクショナル占星術のお話です。

エレクショナル占星術は物事の始まりに現れた星がその後の成り行きを象徴していると考える占いで、そこから転じて物事にふさわしい始まりを探る占い。結婚、就職、起業、入院、交際のはじまりから不動産売買、家電品の購入まで何でも占える。

長続きしてほしいことを始める時はアセンダント(東の地平線。ASCと書く)に不動サイン*1が位地する時間に始める。
アセンダント活動宮*2なら物事の進展が早い。
アセンダント柔軟サイン*3の場合は臨機応変な対応が期待できるが、この時間の起業は方針が定まらない。
また、物事が無効になるとされているボイドタイム*4に開業すると「開業が無効になる」と考えられているので推奨されない、などなど色々な法則を合わせて考えるので鑑定には時間がかかる。

さて、去年の暮れ、ある街にオープンした占いの館の話。
占いの館はオープン後数か月は売上がふるわない。占いの館の売り上げは半分以上リピーターで成り立っていると言われており、
「へえ、こんなところに新しい占いの館が出来たんだ」「ちょっと入ってみる?」
とカフェノリでご来店くださるお客様は多くはない。なので、軌道に乗るまで売上に頼らず経費を捻出できる資本と根気が必要になる。こういった粘り強さが必要な場面では不動宮、特に牡牛座、蠍座が有効とされる。

突如開店してあっと言う間に閉店したあの占いの館のアセンダントは柔軟宮魚座にあり、経営方針を意味する1ハウスには革命の星天王星があった。1ハウスの天王星は店の経営方針が旧式ではない、言い換えると常識はずれな経営方針を持つことを示している。加えて魚座は奉仕と幻想のサインで、経済観念に敏いとは言い難い。

星座にはそれぞれ支配星と呼ばれる担当者がいる。この魚座の支配星は秘密のハウスと呼ばれる12ハウスにあった。支配星が12ハウスに位置する店は主役ではなく裏方で活躍する店になる。社会奉仕、ボランティアという意味もあるが、単純に考えると人目につかない店になる。なので宣伝してもなかなか知名度が上がらない。

私は面接時にオーナーの生年月日と店の開店予定日時を聞いて、帰宅後すぐに店の行く末を占った。そしてこれは流行らなそうな店だなと思った。もちろん自分のことも占った。そして個人的にはいい経験になるだろうという結論に達した。でもオーナーにはこのことを伝えなかった。なぜ伝えなかったかというと、実はオーナーはどうやら占いをまったく信じていない人だからであった。

オーナーは面接時も採用後も、誰の鑑定も受けなかった。占う様子を見学することさえなかった。暇を飽かした占い師たちから「占ってあげる」と気前よく誘われても断固お断りであった。占いを信じない人を捕まえて「あなた、この日にお店開けるとつぶれるわよ」とか野暮なことを言わないのは占い師の基本である。*5

さて、開店日のエレクショナルチャートから薄命そうな店の命運を知った私は
「いっそ閉店日を当てたい」
と不埒な熱意でチャートをぐるぐるまわして日付を動かしていたが、その日は本当に予想以上に早かった。

オーナーは何でもLINEで連絡する人だったが、閉店の知らせもLINEで来た。閉店一週間前だった。「来週閉店します」とオーナーがLINEで周知してきた日、店はまだ開店から3週間経っていなかった。「閉店は最低1か月前には知らされるものだ」と現代日本の常識に囚われていた私には兆しを読み取ることが出来なかった。
だって受付にパートさん何人もいたしさー。私ら占い師は言ったら個人事業主だから撤退するだけだけどさー。

閉店する日はちゃんと星に現れていた。
閉店日は例の1ハウスのびっくり経営を示す天王星に、その時運航中だった月が初めて重なった日であった。
占いの館は最初で最後のびっくり経営事件として突然の閉店を迎えた。
魚座アセンダントの正体がはっきりしない店は、正体がはっきりしないまま、上げたばかりの幕を静かに下ろしたのであった。

ほんといろいろ、勉強になった。

この話には続きがある。
今回所属が決まった占いの館の面接で、私がした最初の質問は「多くの鑑定師をお抱えのことと存じますが、なぜ今回この日に新しい店をお出しになるのですか」だった。だってボイドの真っ最中だったんだよ。ヘイヘイヘイ!*6

公開までの時間にさらに追記が出来た。
先日オープンしたライブチャット占いの会社が、やっぱりボイド真っ最中にオープンした。占星術師が監修してるっていうふれこみだったので首をかしげた。なぜこの日に入れたし。こないだメールが来た。担当者退職のお知らせであった。*7

エレクショナルのモダンな解釈。使える本だす。

*1:牡牛座、獅子座、蠍座水瓶座。それぞれ季節の盛りに太陽が位置する星座なので、物事の性質をストレートに力強く表すと言われている。

*2:春分点から始まる牡羊座夏至に始まる蟹座、秋分点に位地する天秤座、冬至に位地する山羊座。それぞれ季節の始まりに位地するので勢いがあると言われている。

*3:双子座、乙女座、射手座、魚座。それぞれ季節が次の季節に移り替わる時期に太陽が位置する星座なので、二つの性質を併せ持つと言われている

*4:占星術で使う9つの天体が、月が次の宮に移るまで特定の角度を持たない時間

*5:彼は羽振りのいい知人が経営する占いの館の話を聞いて「よし、俺もいっちょやってみっか!」と瞑想中にひらめいたということだった。よく聞いてみると本当はガールズバーを経営したかったが、資本が足りず諦めたとのことだった。「この人の何がそうさせたのか」と非常に職業的興味を掻き立てられる事例であった。あまり詳しく書くとアレなのでこのくらいにしておく。いろいろ、勉強になった。

*6:とりあえず自分が初出演する日はボイドを避けた。現在この店はボイドの無効力の真っただ中にある。

*7:※現在幽霊部員状態で在籍しています。

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