イベントなどで
「日頃占いをするわけじゃないんだけど、ぷらっと寄ってみました」
と金魚すくい感覚で占いをするお客さまがいる。
内容も「特に知りたいこともないからおまかせで」という方が多い。
こちらも
「はい、ブレンドね!」
という感じで手相を見て、星を見て、タロットを見る。
手相と星を比較して、潜在能力がどのくらい発揮されているかを見て
開運方法は何が合いそうかを考えて
結果をご説明させていただいた後でお話をうかがって、タロット、という流れ。
さて、このぷらっとお出でになったお客さまの星を見ると
「ええと、近くターングポイントになる星のめぐりがありますね。
時期は…あ、いま!いまいま!」
ということがよくある。本当によくある。
イベント中ずっと聞かれていたら
「また言ってるよ」とセールストークだと思われちゃうんじゃってくらい
色々な方がずばりのタイミングでぷらっといらっしゃる。
短期の運気だと今日がモテ期とか、今日が仕事運最高とか
「えー、せめて昨日知りたかった」
というもったいない感じの方もいらっしゃる。
鑑定終えた足でお楽しみが待っている方もいらっしゃると思うけど。
でも天王星、海王星、冥王星が関係してくるような
数年から数か月かかる人生のターニングポイントを迎える方
そのただなか、真っ最中の方も少なくない。
今日鑑定させていただいた方は
占星術的に、今日がお誕生日だった。
西洋占星術は出生日に太陽が黄道のどの位置にあったかを見るんだけど
太陽は厳密に365日でぴったり同じ場所に戻るわけではないので
戸籍の上でのお誕生日と、太陽が元の位置に戻る日がずれる年もある。
太陽が誕生日の位置に戻ってくる日、これを太陽回帰*1という。
太陽回帰図はその一年がどんな年になるかを表していると言われている。
ちなみに月が出生日の位置に戻ってくる日は月回帰*2といって
一ヵ月の運勢を占うさいに参考になる。*3
(フリーソフトstargazerには太陽、月それぞれの回帰図を出してくれる機能がありCtrl+Rを押すと感受点が強く動く時期を出してくれる。)*4
今日いらっしゃったお客様は占星術的なことは知らずに
一年に一日だけの特別な日に、どんぴしゃで鑑定にいらしたのだった。
お客様も私もびっくり。
特定の物事を遂行するためにぴったりの時期を探す
「エレクショナル占星術」という占術があるんだけど
こういう「ぷらっと寄ったらどんぴしゃ」というネイティブエレクショナルって
運命的なものを感じる。
そういう場に立ち会えるとちょっと厳粛で光栄な気持ちになる。
「引っ込んでないで、人さまを占わせていただく道に入った甲斐があった」
と思う。
追記
回帰図の読み方解説を期待して検索された方へ。
手元にある新版 Stargazerで体験するパソコン占星学のP278にちらっと、例の如く暗号のような説明が書いてあります。
ちなみに2012年8月1日発行の第5版はwindws7対応で大助かりです。