ルーラーと在惑星、または大家と店子問題集中講座のお知らせ
こんにちは、ポーラです。今日はTwitterで人気の話題をみんなで考えるskypeワークショップのお知らせです。題して「大家と店子問題集中講座」。
惑星が持つ二つの働き、ルーラーとして、また在惑星としての働きを部屋の貸主と借主にたとえてわかりやすく学ぶ単発講座です。Twitter でも note でも反響が大きかった話題をskype講座にします。
◆こんな方におすすめ
人生の目的と生きがいを感じる方法を知りたい
お金の出方、入り方を知りたい
恋愛のはじまり方、発展する傾向を知りたい
勉強がのびる方法、継続する方法を知りたい
健康を維持強化する方法、身体を壊す原因を知りたい
◆初心者~中級者向け ※本講座では中級で扱います。
以下をクリアしている方におすすめします。
・12星座の記号が読める
・10天体の記号が読める
・12ハウスの位置がわかる
・Skype id を持っており、skypeの基本操作がわかる
◆日時
平日夜コース 5月4日(金)20:00~22:00
週末昼コース 5月5日(土)12:00~14:00
平日昼コース 5月8日(火)14:00~16:00
◆特典
ネイタルチャート大家店子解析ドリル ※添削つき
大家店子問題集中テキスト
◆受講料・お申込み
8,000円 BASEをご利用ください。
uranaisu 西洋占星術講座では中級から扱う内容です。といっても12星座、10天体の記号がわかる、ホロスコープを見てどこが何室かわかる方ならどなたでもお楽しみいただけます。以下は講座内容の概要です。
大家と店子問題とは
ハウスの在惑星はハウスの目的を達成するため奮闘する。
— ミカミ・ポーラのuranaisu (@uran_ice) 2018年4月21日
ハウスルーラーは管轄ハウスを支配する。
ハウスルーラーが支配するハウスにいないときは管轄ハウスの手柄を在籍するハウスに還元する。
中級講座の肝のひとつはこれ。
大家と店子関係とは、天体が持つ二つの働き、つまりハウスを支配する(=ルールする)ことと、位置するハウスの働きを強めることを賃貸契約に例えたものです。
落語がお好きな方は大家さんが店子を豆に面倒を見ること、店子が大家さんに頭が上がらないことをご存知でしょう。
「落語を聞かないのでピンときません」という方もいらっしゃいますが、現代でも自宅を人に貸してよそで部屋を借りる人、自宅を貸して同じ建物の屋上に住む人はいますよね。星が部屋を貸したり借りたりしているところを想像してみてください。
ルーラーの働き
ルーラーはルールを決める人、つまり管理人であり、所有者です。大家さんが「楽器禁止」「ペット禁止」といえばペットは飼えませんが、貸主が「楽器OK!」「ペットと住める部屋」を売りにしている場合もあります。
星の世界も同様に、それぞれのサインはサインのルールを決めるルーラーを持っています。そしてサインの特徴はルーラーである天体の特徴を反映します。たとえば牡牛座が美味美食美男美女を楽しむサインなのは金星がルールしているからです。大家さんが美の女神なので牡牛座エリアにはいつ誰が入ってきても美しく官能的であることを命じているのですね。
牡牛座ルームを借りる人はゆったりと人生を楽しみながら部屋を使うことが求められます。一方戦いの神火星が支配する牡羊座ルームを借りるなら無駄なものは一切持たず、何もかも短期間に片づけ、自力で達成することが求められるでしょう。
在惑星の働き
在惑星とはハウスに入っている天体のことです。牡牛座に太陽があるとき、太陽は牡牛座の在惑星となります。 ちょうど部屋の中に人がいるとにぎやかになるように、在惑星はサインの働きを活性化します。これが店子、つまり借主です。
星の世界の借主は大家であるルーラーが定めたルールを自分なりのやり方で忠実に守ります。太陽なら大家の決めたルールを明確な意思と主体性で表現するよう働きかけますし、月なら大家の決めたルールを心地よく安心できるものと感じるように働きます。
牡羊座ルームに間借りしていた太陽は「イケイケどんどん!真っ先に!早く!一番に!」をためらうことなく推し進めてきましたが、牡牛座ルームへ引っ越すと「まあ、一服して茶でも飲め。花でも愛でようや。そのあと日が暮れるまで畑を耕そう」と根気強く楽観的なありかたを至上のものとします。
空室問題
ハウスに星が何もない場合はどうでしょうか。ハウスに星が何もなくても大家であるルーラーはその部屋を維持管理します。しかし大家の本業はいつも自分が位置するハウスにあるため、管理している部屋を熱心にみるかどうかは自分が位置するハウスに影響があるかどうかにかかっています。
たとえで考えてみましょう。総務で事務作業をしている人が会社の受付を兼任していたとします。これは1室のルーラーが6室にある状態です。6室は人生における厄介ごとのハウスですから、6室の惑星の本業は厄介ごとを片づけることです。*1ちょうど総務が事務処理に追われるように6室の惑星は人生の厄介ごとに取り組んでいます。
さて、1室に来客がおとずれました。6室の惑星はルーラーとして来客に対応しますが、心はいつも「これは厄介ごとを片づけることと関係しているだろうか?」「これは厄介ごとを増やすだろうか、減らすだろうか?」と考えています。
これは会社の受付に総務の人が出てくるのと似ていますね。この人を遊びに誘ったり、旅行に誘ったりしてもあっさり断られてしまいますが、事務用品を売り込んだり、仕事の話を持ち掛けたりすれば話に耳を傾けてくれるでしょう。
在惑星がないハウス、つまりチャートの中で空室になった部屋はこのようにハウスのルーラーが面倒を見ているのです。空のハウスが活性化するかどうかは、部屋の管理者の注意をひけるかどうかにかかっています。
7室の支配星 絆が深まる?
— ミカミ・ポーラのuranaisu (@uran_ice) 2018年4月21日
8室の支配星 預かれる?
9室の支配星 知恵がつく?
10室の支配星 知名度上がる?
11室の支配星 将来性はある?
12室の支配星 お忍びで楽しめる?
大家と店子関係から何がわかるか
惑星が持つ二つの働き、ルーラーとしての働きと、在惑星としての働きに注目すると、ハウスからハウスへの物事の流れがわかります。たとえば2室のハウスルーラーがどのハウスにあるかを見ればお金の使い方がわかり、7室のハウスルーラーがどのハウスにあるかを見ればどのような人間関係を作るかがわかります。
たとえば2室のルーラーが5室にある人は「とりあえず節約貯金をしよう」と考えても上手くいかないでしょう。 2室の大家は5室で喜び、楽しみ、遊ぶことを充実させることを考えているからです。このような場合はレジャーの計画を立てたり、株や投資など変動する資産を持ったり、子供のためにしてあげたいことを具体的に書き出して、そのためのお金を積み立てることが有効です。(ルーラーと在惑星、または大家の家賃徴収と店子の保護)
なぜ恋愛が長続きしないのか、なぜ夫婦間で揉めるのか、なぜお金が貯まらない、仕事が決まらないのか。勉強に身が入らないのは、遊び過ぎてしまうのは、友情が壊れやすいのはなぜなのか。こうした悩みの原因になっている流れが大家と店子の関係から浮かび上がることはよくあります。そしてその流れを自覚すると、同じ流れで願いを叶えるヒントも見えてきます。
先ほどの例でいうなら、2室のルーラーが5室にある人でもひたすら散財して終わる人もいれば、子供や恋人とのデートにつぎ込んだ結果、愛情に恵まれて暮らし向きに困らない人、株や投資で成功する人、趣味が充実して仕事になっている人もいます。
ルーラーと在惑星の働きを知って流れを読もう
チャートを読むうえで貴重なヒントが盛りだくさんの大家店子案件ですが、現状これを解説している本がほとんどありません。なぜなら全パターン網羅するとそれだけで本一冊分になってしまうから。
まず「1室のルーラーが1室、2室、3室…」と書いていくと12ハウス×12ハウスで144パターン。加えて「1室牡羊座で火星が牡羊座、火星が牡牛座、火星が双子座…」と書いていくと12ハウス×ハウスカスプ12サイン×ルーラーが位置するサイン12サインで1728パターン。合わせて1872パターンになります。もしも「1室牡羊座のルーラー火星が7室天秤座」と組み合わせて解説する場合は…数学に強い方、式を立てて教えてください。
私は「暗記に頼らず原則から考える」をモットーにしていますが、原則部分を理解するまでが大変!という方もいらっしゃいます。どちらかというとテーマに沿った作文や、ルールに則って作る俳句に近い講座。文系さんも理系さんもぜひ遊びにきてくださいね。
そしてこちらもよろしくね。
☆公式ホームページ☆
*1:厄介ごとそのものだという見方もある。