「ガラスの仮面」で考える太陽と月とアセンダントの関係
こんにちは、ポーラです。今日は漫画「ガラスの仮面」の話が出てくるので、未読の方はいますぐ書店、または漫画喫茶の単行本10巻から13巻、または文庫版6、7巻をお読みください。面白いから!
さて、西洋占星術の本を読んでいると太陽にも月にもアセンダントや1ハウスにも「自分」と書いてあって、自分が何人もいるってこと??と混乱します。今日は太陽と月とアセンダント、あるいは1ハウスの関係をお話します。*1
アセンダントは肉体
アセンダントは人が生まれた瞬間の東の地平線の位置にどの星座があったかをしめしています。これはこの世に持って生まれた肉体です。人はよくも悪くも肉体に合った生き方を選ばざるを得ません。クマのように大きく頑丈な人、ネズミのように小さくすばしこい人、ネコのようにしなやかで気まぐれな人、イヌのようにアクティブで一途な人。見た目だけではなく動きや癖にも体格は大きく影響します。
生年月日がいっしょでも、出生時間が2時間違うとアセンダントのサインがひとつずれます。*2また生年月日と出生時間が同じでも地球の反対側で生まれた子どもは緯度と経度が変わってくるのでサインが違います。太陽星座と月星座が同じ位置でもアセンダントが違うとパーソナリティーは変わってきます。
では太陽星座が同じでアセンダントが違うとどうなるのでしょうか。
太陽は役割
太陽はその人がこの世で主役をはるとき演じる役割です。持って生まれた肉体や気質がどうであれ、人は「この役をやりたい!」と自分で選んだ時間に生まれてくるといわれています。
ドラマや映画を違う役者でリメイクすることがありますが、同じ話でも役者が変わると印象が変わります。これはちょうど太陽星座が同じでアセンダントが違う人が舞台の上にいるようなものです。
「ガラスの仮面」でも「完璧な美少女」姫川亜弓と「ちびの小狸」北島マヤがヘレン・ケラーをダブルキャストでやる話がありました。亜弓さんは天秤座、マヤは蟹座アセンダントのイメージ。あの舞台にアイドル系美少年の桜小路くんが女装して参戦したらまた違った印象になったことでしょう。それでも同じ舞台なら骨子となる物語は変わりません。
しかし亜弓さんとマヤがそれぞれヘレン・ケラーの役作りに違うアプローチをしたように、動機となる心が違えば求める結果や出てくる結論は変わってきます。その心の部分をあらわすのが月です。
月は心
月はその人の心です。心は満たされると安心し、満たされないと不安定になります。そして心が安定しているかどうかは健康状態にも影響します。その点で月は肉体の象徴でもあります。違うサインにある月は求めるものが違うので、何によって満たされるかが人によって違います。
舞台「奇跡の人」で同じ役を演じながらいい芝居が続けられれば賞とかウケとかどうでもいいマヤと、いい芝居にいい評価がついて最終的にはマヤに勝ったと自分で納得いく演技をしたい亜弓さん。マヤは魚座の月で亜弓さんは蠍座の月でしょうか。*3*4このような動機の違いは人生という舞台の上でも大きく影響します。
この世に生まれたとき、どのような肉体と気質をもって、どのような役割を、どんな心で生きていこうと思っていたのかを、ネイタルチャート(出生時のホロスコープ)は教えてくれます。
アセンダントが同じで太陽星座が違う場合
太陽星座が同じでアセンダントが違うと外見や気質が違ってきますが、その反対に太陽星座は違うけれどアセンダントが同じ場合はどうでしょう。その場合は外見や気質が似ていて役割が違ってきます。
たとえば獅子座なら華やかにドラマチックに人生を楽しむ役。
牡牛座なら美味しいものを楽しむ役
水瓶座なら未来へ向かって人類を進化させる役。
気質が似ていても役割が変わると生き方が変わってきます。でもアセンダントが同じ人はハウスが近いので運気の上がり下がりが似ています。面白いですね。
さて、あなたのはまり役はなんでしょう?すてきな舞台になるといいですね。そしてガラスの仮面はそろそろちゃんと完結してくんねーかな。ほんとにもう。
占星術完全ガイド ――古典的技法から現代的解釈までにはチャートを家に見立ててAC、DC、MC、ICを玄関、裏口、勝手口、屋上に例えた解説があった。秀逸。
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