ミカミ ポーラのuranaisu

ミカミポーラが福岡は城南区のSalon de uranaisuで書いています。サロンいうても美容院じゃなくて占いするところよ。

石井ゆかり著 12星座

手相、タロット、本格西洋占星術であなたのセルフプロデュースをお手伝い。uranaisuのみかんちゃんことミカミポーラです。

現役占い師がオススメする占いの本。動画第二弾をyoutubeにupしました。まだボリュームが小さいのう…。

歴史の年表や数学の方程式などを暗記するのが苦手だった。文章の丸暗記も苦手。

ところが「誰が何を言った」「そのときどこにいてどうなった」というようなことはよく覚えているので、記憶力がいい、とよく言われた。

そう、そこに物語があると覚えられるんですわ。

西洋占星術をやろう」と思ったとき、私は12星座、12ハウス全体の構造をこの本で覚えました。*1

12星座 石井ゆかり wave出版

 内容 初心者〜上級者向け
 価格 1400円
 特徴 12星座(サイン)と12ハウスを続きものの物語として描いた本
 注意点 サイン、ハウスごとの天体解説、アスペクト解説なし

「占いは信じていません」

女性誌を読む方なら、石井ゆかり先生のお名前は何か月かに一度かならず目にしていると思います。

「占いは信じないし、占いの本も読まない。でも石井ゆかりさんの文章はすきで、よく読みます」という方に何度かお会いしました。そして、なんと石井ゆかり先生も占い信じない派。

 私自身、星占いを信じているかと聞かれれば、信じていません、とお答えします。
 現実に起こる事象との相関関係を証明できない「占い」を、単に昔から存在するというだけで「信じる」のは、理性的であるべき人間として、間違った態度だと思います。

12星座 石井ゆかり著 「星占いのこと」より 8P

占いを信じない占い師。衝撃の告白なんじゃないでしょうか。しかし石井ゆかり先生ご自身はご自分を占い師と思っていらっしゃいません。

石井ゆかり先生はこの本だけでなくあちこちで「占いをテーマに文章を書いたのは執筆経験を積むためだった」と書いていらっしゃいます。

HPのタイトルの「筋トレ」は「執筆筋を鍛えるぞ」という意気込みだったのですね。今ではその鍛えられた文章力に魅了される人が後を絶ちません。

「占いの本はもっと殺伐として理屈っぽく事務的であるべきなんだよ!」と思っていた当時の私は「凝った装丁で雰囲気でそれっぽいことを書いた本か」と不埒な考えで本書を手に取り、書店でパラパラ斜め読みをしました。

面白い。占い抜きにしても話の続きが気になる。こうしてすぐに斜め読みでは足らなくなり、レジへ向かったのでございます。


特徴 12星座の数珠つなぎ展開

冒頭でお話した通り私は物事を暗記するのが苦手ですが、連続した物語なら頭に入るタイプ。視覚的にイメージ出来ればさらに印象に残る。この覚え方は記憶術の本にもよく紹介されていますよね。

 本書では、牡羊座から魚座までの12星座について、順番にその「しくみ」が書かれています。
 12星座は、バラバラに独立した分類、ではありません。星座と星座は連鎖のようにつながっていて、12星座全体でひとつの流れを持つ物語になっています。

 しばしば12星座は牡羊座から魚座までを一人の人間の一生になぞらえて語られます。
 この「なぞらえる」やり方を踏襲して、私はひとつのフェアリーテイル、つまりおとぎ話を考えました。
 牡羊座から魚座までで完結する、ちょっとしたお話をまず書いて、そのあとに、そのお話の種明かしをするように、その星座のしくみを書いてみました。

12星座 石井ゆかり著 「本書の構成」より p28〜

心の中にお話の世界が広がったところでその意味を解説で知る。この本の展開はその繰り返しです。物語は小学校高学年向けの児童書くらいで、挿絵も各章にほんの少しずつあります。

舞台は古いヨーロッパイメージさせる街。*2石と煉瓦の路地に馬車に乗った商人が行き交います。

主人から「迎えに行くよう」にと使いに出された「私」は、向かった先で迎えにいったものに逃げられてしまいます。逃げた何者かを追って、主人公は元来た道を戻り、やがて城壁で囲まれた都市まで戻ってきます。彼は無事主人の使いを果たして元の暮らしに戻れるのでしょうか。

逃げ出した謎の何かの正体、また主人公の正体、そして主人の思惑など読み進めるうちに謎が深まるお話で、恋愛あり、冒険あり、サクセスありと占いの本としてではなく小説としても十分楽しめます。解説ぬきで出されたら占いの本だっていつ気付いたかな?

期待できる成果

私は12星座をイメージするとき、いまでもこの物語を思い出しながら「獅子座は首飾りを渡そうと思ったところだから恋愛」「修道院に入ってやる宣言したところだから、蠍座は極限状態」といった風に星座の特徴を思い浮かべます。

それぞれの物語には各星座にまつわるキーワードがふんだんに、でもさりげなく盛り込まれていて、占星術の知識が増えれば増えるほど「だからあそこでこれが出てきたのか!」と発見があり、水星逆行中にお生まれになった石井ゆかり先生の凝り性ぶりがうかがえます。

またこの本にはP16からの「星占いのしくみ」では、趣のある素敵な図と解説で占星術の基礎が概観できるようになっています。

石井ゆかり先生はスケジュール帳「星ダイヤリー」の中でもそうですが、占星術のシンプルな解説ページをよく本の冒頭に設けていらっしゃるのですが、これがまた、占星術を人に説明する側に回ったときあらためて「筋トレの成果すごい」と感心させられる完成度です。

ただ、初心者向けの本では「魚座の金星はこういう意味」「7室の土星はこういう意味」と一覧がついている場合が多いのですが、この本にはそういうページはありません。

それ以前の段階の人、そしてそこは一通り頭に入っている人向けの本。分量レシピのないお出汁の本みたいな本ですね。

占星術は部分的に覚えるより全体を把握した方が覚えやすいと思います。自分に関係した星座と他の星座との関係がわかると、自分のことを相対的に考えることも出来るしね。

6月なったで2015年後半を解説する星栞が出たで。焦点になる日のピックアップチャートまであって進化しとった。

*1:タロットも物語で覚えた

*2:“西洋”占星術だからか!

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