射手座に太陽と水星が入ったよ
こんにちは、ポーラです。
今日から射手座に太陽が入りました。今日から12月22日のお昼過ぎまで射手座月間。ということで、uranaisuブログ初の「今月の占い」を書いてみようと思います。ドンドン!パフパフ!
射手座の物語
射手座を象徴するのは半人半獣のケンタウルス、ケイローン。ラテン語ではキロン、日本ではカイロンとも呼ばれます。
ケイローンは時の神クロノスが妻レアの目を盗んで美しいニンフのピュリラーに孕ませた子で、クロノスは密会がばれないように馬の姿でピュリラーと交わりました。ピュリラー、肉体的にかなり負担だったんじゃないでしょうか。無茶するなよ。
しかし二人の密会は結局レアにばれてしまい、ピュリラーはひとり孤独にケイローンを産みますが、半人半獣の姿に悲嘆してゼウスの力で菩提樹に姿を変えてしまいます。よっぽどショックだったんだな。ピュリラーが気の毒です。クロノスめ。
さて、父と母を失ったケイローンは姿かたちの点ではケンタウルス族に属しますが、知的で聡明なケイローンは粗野で野蛮なケンタウルス属の間で仲間を得ることができません。個人的には親兄弟がいないことも大きかったんじゃなかろうかと思います。
こうしてケイローンは太陽の神アポローンから音楽、医学、予言を、月の女神アルテミスから狩猟を学び、ペーリオン山の洞穴で薬草を栽培しながら病人を助けて暮らしました。文字通りの意味での在野の賢人ですね。
ケイローンには妻も子もいませんでしたが、後にアポローンが勘違いで殺してしまった王女プレギュアースとの子であるアスクレーピオスに医術を教え、アスクレーピオスは医術の神となり、ケイローンは医学の祖と呼ばれるようになりました。
またかの有名な英雄ヘラクレスや、双子座の片割れカストル、英雄イアーソーン、ホメロスの叙事詩で有名なアキレウスなど、多くの英雄たちの師として武術や馬術を指導したそうです。
こうして数々の功績を残したケイローンでしたが、彼は弟子であるヘラクレスと同胞ケンタウルス族の争いの流れ弾で毒矢を受け、その苦しみから逃れるために不死の体をプロメテウスに譲って死を迎えたのでした。
射手座が象徴するもの
孤児として産まれ、仲間も家族もなく、親代わりの保護者もなく育ちながら多くの英雄たちを育て、病に苦しむ人を救い、医療の礎を築いたケイローン。彼は自分のためには妻も子も持たず、毒矢に苦しむ彼を救う医術は存在しませんでした。
しかしケイローン自身は自分の悲運を嘆いて隠遁する性質ではなかったのでしょう、射手座を象徴する言葉は「おおらか、楽観主義、寛大」といった明るいキーワードです。彼の人生を彩った富は知性と学問、そしてあくなき探究心でした。思索にふける学者は孤独を愛します。洞穴で薬草を調べるケイローンが求めたのは話し相手ではなく、研究対象だったのです。
ケンタウルス族でありながら神々の知恵を授かる賢さ、異なる文化の知識を受け入れ、取り入れる大胆さ。その知恵を独り占めしようとせず、肩書きや富を求めることなく知識を広く普及させようとする無私の態度。これらはみな学問に対してあるべき姿といえるでしょう。
射手座は高等教育と哲学のサインで、出版を司るサインでもあります。射手座に天体を持つ人々は本を愛します。本を愛する人にとって読書の時間は冒険の時間。孤独な慰めではないのです。射手座が司る9ハウスに天体を持つ人々は損得抜きに学問に打ち込む才能があり、異国の文化を広く取り入れ、普及させ、書きあらわし、出版します。
「ひとりで考え事をするのがだいすき」といってもケイローンは象牙の塔に籠もる本の虫ではありません。彼は神々から得た知識と独自の研究結果を惜しみなく英雄たちに伝授し、苦境にある人々に医術を施す寛大さがありました。武術と馬術、アルテミスから学んだ狩猟の知識でフィールドワークにいそしみ、またアポローン直伝の音楽を楽しむケイローンは一人暮らしを大いに楽しんだことでしょう。射手座が独身男性の象徴といわれるのも納得です。
射手座はドライ-ウェットの区分ではドライ、乾いたサインです。ウェットのサインは他者とのコミュニケーションを望みますが、射手座は孤独を恐れません。けして人嫌いではありませんが、群れたい、承認されたいとはあまり考えず、むしろ相手の顔色をうかがわないからこそ、好かれても嫌われてもさほど態度を変えずに接することができるのです。
射手座の月間におすすめしたいこと
ケイローンにならって一人の時間を持ちましょう。そして地元のローカルルールを離れ、距離の点で、あるいは時間の点で遠く離れた世界の文化を学び、自分を広げましょうさらに学んだ知識は見返りを求めることなく、寛大に分け与えましょう。
国際情勢に関心を持つこと、図書館、また博物館や美術館から歴史的な文化を学ぶこともいいでしょう。「生活に役立つ」「お金になる」といった近視眼的な見方はしばらく置いておいて、より広い見地から世界をよくすることを考えましょう。
射手座は貿易や海外旅行も意味するサイン。未知の国へ旅することもおすすめです。観光目的ならレジャーより学びをテーマにすることがおすすめ。
「してあげたのにしてもらえなかった」「わかってほしいのにわかってもらえない」といったウェットな考え方もしばらくお休み。一人で打ち込めることに情熱を燃やし、自分を高めることに集中しましょう。
今年の射手座月間はおよそ30年に一度の射手座土星つきということで一味違います。世界的にも他国の文化を理解し、そこから自国の文化を再検討する動きがこの2年間で活発になります。ぜひ見聞を広め、ケイローンのような賢さと懐の深さを手に入れてください。
通常鑑定はこちら◇
Follow @uran_ice フォローしてね!
にほんブログ村クリック!<